
よく聞くポリフェノールという言葉。サビないチカラ、抗酸化力をもつ成分です。
実はこのポリフェノール、ほとんどの植物に含まれていて、光合成によってつくられる植物色素や苦味成分の素(もと)となっています。緑茶のカテキン、大豆のイソフラボンはとくに有名ですが、カシスに含まれるポリフェノールもそれらに並び評されています。
カシスポリフェノールの正体は、アントシアニン。青い実は、このすみれ色の植物色素によるものです。同じく、青い果実のブルーベリーも豊富なポリフェノールを含んでいます。しかし、アントシアニンの量を比べると、カシスはブルーベリーの数倍。一粒ひと粒に、ポリフェノールがギューっと詰まっている感じです。
さて、このカシスポリフェノール、どんな働きをするのでしょうか。
あなたも、こんなことがありませんか。暮れなずむ街に、人も、車も溶け込んで、ボヤ~っと見えること。ぼんやり街ゆく人びとを眺めるには、哀愁や郷愁をいざなう、こころ豊かな時間帯です。しかし、そのなかを車で疾走したりすると、なんとも視認性に欠ける、こころ落ち着かない、結構ストレスを感じる時間帯なのです。
カシスポリフェノールは、健康にかかわる機能性として、末梢の血流を改善する作用をもつと言われています。そのひとつの表れが、暗視力。暗いなかでのピント調節力です。ピント調節は、眼球の毛様体筋という筋肉の緊張と弛緩によって、水晶体の厚みを変えることで行います。カシスポリフェノールは、目の周りの血流を改善し、この毛様体筋の緊張を解きほぐします。肩凝りならぬ、目凝りにいいのです。
そしてもうひとつが、暗順応。暗いなかでの光の感度です。カシスポリフェノールは、網膜のなかの光受容物質ロドプシンの生成を速め、暗さに早く慣れるようにします。
仕事を終えて、気づくと、パソコンの画面や書類のヤマと1日中にらめっこだった、という日もしばしばあるはず。そんな日は、目の周りの筋肉は緊張しっ放しで、コリコリです。多くの人が、一時的な近視状態を経験しています。オフィスでは、アイケアのニーズがとても高まっています。
そこで注目されるのが、カシスポリフェノールなのです。毎日、仕事だけではもったいない、もっとキラキラしたアフターを楽しみたいと思う方は、ぜひ、カシスジュースをおすすめします。
シリーズ第1回は、オフィスを出て、暗くなった空を見上げてふと気づく、カシスの眼力でした。
■注意事項
※眼病ないし視力異常と診断された方は、眼科医の指示に従い、適切な治療を受けてください。
※眼科で行われる薬物療法と同じ治療効果を期待するものではありません。
■参考文献
1) C.E. Lister, et al., New Zealand Institute for Crop & Food Research, Private Bag 4704
2) Viberg U, et al., A study of some important vitamins and antioxidants in a blackcurrant jam with low sugar content and without additives. Int. J. Food Sci. Nutr. 1997; 48: 57-66
■関連図表
●ベリー類の抗酸化成分 (数値はすべて生果 100g 当たりの mg を示す)

[出典 New Zealand Composition Databaseより(一部改変)]
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