駒沢通りをまっすぐ走る。 自転車で走るには今の季節がちょうどいいい。坂道を下ると初夏の風が気持ちよくて、いつもなら重いペダルも今日は軽く感じる。風をきってぐんぐん走っていると右手にオレンジ色の庇もまぶしい立派なケーキ屋さんが現れる。 ここが今日の探訪先「キャトル 柿の木坂店」だ。
店の奥まで続く長いショーウィンドウには宝石のようなケーキや焼きたてのパン、焼き菓子がズラリと並んでいて目移りしてしまうが、今回のお目当てはその名もズバリ「カシス」である。カシスと名付けられたそのケーキは、キャトル定番の人気メニュー、果実本来の甘酸っぱさを生かしたカシスムースの中には甘くてコクのあるバニラムースが隠れている。さらに目にも美しく食欲を誘う美しい紫のカシスムースの色は発色に優れたカシスならでは。色とりどりのショーウィンドウのケーキの中でも一際目を引く。
上にかかっている濃厚なカシスピューレを使用したツヤッツヤのナパージュからカシスムース、バニラムースまでをさくりとフォークですくい口へと運ぶ……。 「このケーキを作る上でこだわったのは酸味と甘みのバランスなんですよ」 穏やかな笑顔で語るシェフの中山さんの言葉にケーキを味わいながら「なるほど!」と大きく頷いてしまった。
「カシスの酸味を生かすためにカシスムース部分は乳の香りが強すぎない生クリームを使って、逆にバニラムースは乳脂肪分を高くコクが出るように作りました。ムースに混ぜるメレンゲの甘さも全体のバランスを考えて調整しています。(中山さん)」 はい……確かに、バニラムースのまったりとした甘さが絶妙に舌の上でとろけます! かといって甘過ぎないさっぱりとした後味と芳醇な香りに「もうひとくち」と手がのびてしまう……。この味にファンが多いのも納得。(1ホールでの販売もあるそう。こちらは大きい分、食感がモッタリしてしまうのでその分配合を変えて作るこだわりよう!) これから暑くなる季節にもお薦めの、爽やかな甘酸っぱさが「嬉し美味し」な一品です。 私もサイクリングコースの途中のお楽しみゾーンとしてまたお邪魔しま~す! さて、次は「うふプリン」食べようかな~。
●カシス/399円(税込)
「キャトル 柿の木坂 本店」
〒380-0821
東京都目黒区柿の木坂3-11-4
TEL/03-5431-3663
http://www.quatre.co.jp/
定休日/無休
営業時間/10:00~20:00
1982年に原宿店をオープンし、現在では都内に6店舗を構える「キャトル」。柿の木坂・本店は、隣接する工房でパティシエやブランジェが最高の技術で作り上げたケーキやパンなどを提供する。店内にはお洒落なカフェもあり、生ケーキや自家製天然酵母パン、チキンマリネサンドイッチやニース風サンドイッチなどを楽しめる。ランチタイム(11:30~14:00)なら、ドリンクも一緒にリーズナブルな価格で提供する。新鮮な奥久慈卵を たっぷり使った「うふプリン」は、卵の殻を容器に使用しており、雑誌やTVなどで多数紹介されている人気メニュー。

順造社長が素材にこだわり、自分の舌とセンスで味を確かめて、自然のままの味が楽しめる順造選。










